🍵中長期目線で米国に強気であることに変わりはない。米国では新型コロナウイルス禍や政治の混乱で社会の分断が顕著になっている。バフェット氏は「(社会の統合に向けた)歩みはゆっくりで、ときにがっかりさせるが、私たちは前進してきた。これからも歩み続けるだろう」と指摘、「決して米国が衰退する方向に賭けるな(Never bet against America)」と強調した。米国社会や経済への強い信頼感があるからこそ、積極的な株式投資を続けられる。
🍵バフェット氏は実際の価値よりも低い価格で放置されている企業に投資する。近代証券投資の父、ベンジャミン・グレアム氏の提唱した「安全性のゆとり(Margin of Safety)」を考慮に入れ、仮に相場環境が悪くなっても損をしないように心がけてきた。PCCは主要顧客が航空関連で、新型コロナの影響を強く受けた。その結果として「私の計算間違いが露呈した」(バフェット氏)。自分の失敗や間違いを素直に認めるところは、賢人の真骨頂だが、巨額買収の難しさも浮き彫りになった。