VIやVIX短期先物指数(1552)について

  • 2014/02/17
  • 日経平均VI指数そのものと違い、日経平均VI「先物」指数は、先物の限月間価格差のせいで平常時は減価し続けるという特性(コンタンゴといいます)があります。
  • ・「普段お守りとして持っていれば相場暴落時の保険になりそうだ」と思ってしまうと危険。平常時は、どんどん減価していくので、長期保有のお守りにはならない。
  • ・短期的にピンポイントで活用するための商品特性がある。

「日経平均ボラティリティー・インデックス先物指数」は、この指数を構成する日経平均VI先物の限月間に通常、価格差があるため、本ETN/JDRの満期時または償還時に支払われる金額が、その価格差がなかった場合と比べて、減少する可能性があります
したがって、本ETN/JDRは、一般的に長期間の投資には向かず、比較的短期間の市況の値動きを捉えるための投資に向いている金融商品です。使い方はこれからマーケットが荒れると予測しピンポイントで購入できる投資家に限ります
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  • ・VIX指数は米国S&P500のボラティリティ・インデックスであるため、自分の投資家心理の感覚とVIX指数のETF・ETNの値動きが合わない
  • ・「VIX短期先物」(1552)の実質運用コストは約1%で安くない。ただし米国の同種の商品と比べると同じ程度
  • ・「VIX短期先物」(1552)の連動対象はVIX指数ではなく、“S&P500 VIX短期先物指数”の円換算値
  • ・VIX指数とS&P500 VIX短期先物指数の値動きはずいぶん違う。過去5年で、VIX指数は1.4倍になり、S&P500 VIX短期先物指数は84%の下落
  • ・値動きが違う理由は、①VIX先物はVIXを予想して動くから、②VIX先物のロールオーバー時のコンタンゴ
  • ・リーマン・ショック時はしばらくバックワーデーションだったが、それ以外の大半の時期はコンタンゴ(先物の限月間価格差)・平常時でもだんだん価格が下がってくる可能性が高いので、長期保有にはあまり向かない。
  • VIX短期先物指数(1552)チャートを1年・6ヶ月・3ヶ月と切り替えて移動平均線を見てみるとわかりますが下げ相場のトレンドを見るようです
  • これは指数が下げトレンドなのではなく平常時の場合だと減少する仕組み(コンタンゴ)の影響
  • 日経平均VI先物指数ETNを購入するということは下りのエスカレーターを逆走する感覚です
  • 指数上昇 → 日経平均VI先物指数ETN上昇
  • 指数横ばい → 日経平均VI先物指数ETN下落
  • 指数下落 → 日経平均VI先物指数ETN下落