潮目が変わったようです


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    • 2014/06/19
    前場の東京株式市場で日経平均は大幅続伸。海外マネーが主力大型株に流入し、日経 平均は244円高で午前の取引を終えた。それに伴い、新興株式市場を賑わせていた個人 の資金も大型株へとシフトし、ジャスダック平均や東証マザーズ指数はマイナスに転じて いる。
  • 前日の連邦公開市場委員会(FOMC)を受けて米株が上昇したことを背景に、東京 市場でも朝方から買いが先行した。値がさ株のファーストリテイリングやソフト バンクなどが上げをけん引。日経平均が大幅に上昇する一方で、日経平均ボラテ ィリティ指数は一時2012年12月以来の水準まで低下した。 きょうは海外勢による買いの勢いが強い。ある外資系証券トレーダーは、「海外勢は TOPIXコア30を中心とした主力大型株を買ってきている。勢いがすごい」と話す。 構成銘柄である日産自動車やキヤノンが年初来高値を更新したほか、ト ヨタ自動車も3%近く上昇し、2月25日以来となる6000円を回復した。 また、売り方の買い戻しも進み、上値めどとみられていた3月7日高値の1万531 2円60銭を抜けた。SBI証券・シニアマーケットアナリストの藤本誠之氏は、「空売 りしていたヘッジファンドなどが、恐怖感からポジションを手じまった可能性がある」と 指摘した。 
  •  これまで新興株式市場を賑わせていた個人マネーも、大型株へシフトしている。日経 ジャスダック指数と東証マザーズ指数は、朝方は高かったものの、取引時間中にマイナス に転じた。
  •  個別銘柄では、電線株の一角が物色されている。19日付日本経済新聞で、政府・自 民党は電線の地中化を促す新法を制定する検討に入ったと報じられ、昭和電線ホールディ ングス、東京特殊電線、山加電業などが高い。
  •  半面、エムアップが反落。東証が18日、同社株について19日から信用取 引による新規の売付け及び買付けに係る委託保証金率を50%以上(うち現金20%以上 )とする規制を実施すると発表したことが嫌気された。 東証1部の騰落数は、値上がり1300銘柄に対し、値下がりが361銘柄、変わら ずが153銘柄だった。
  • 本通りでお祭りが始まって賑やかなんで、裏通りの新興市場は席がガラガラの場末の映画館になってしまった。