AI産業化革命
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人工知覚技術 *Kudanは2011年にイギリスで創業し、2014年に日本法人が設立されました 。「SLAM(Simultaneous Localization and Mapping)」を用いた「三次元空間認識」を可能にする「KudanSLAM」などを開発しています。 「DSP-SLAM」 *コンピュータビジョン処理に特化した半導体チップ「デジタルシグナルプロセッサ(DSP)」への応用技術。 デジタルシグナルプロセッサ(DSP)は、映像などのデジタルセンシングデータを超高速に解析するために設計されており、いわゆるビジョンチップとしてカメラが搭載された多くのデバイスに採用されています。
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収益構造 *KudanSLAM *「KudanSLAM」に関して同社が得られる収益は、 (1)顧客企業にソフトウェ アを提供開始した際に発生するライセンス料 (2)顧客企業のソフトウェアや ハードウェアに組み込む際の実装に関するサービスへの対価の 2 種類であ る。
また、ライセンスにも 2 種類あり
契約締結後にアルゴリズムが引き渡された時を起点にライセンス収益の認 識が開始されるが、案件ごとに、引き渡し時に一時に全額を認識するか、契 約期間にわたって認識するかが取り決められる。(1)顧客企業が研究開発目的で利用する 開発ライセンス (2)研究開発後に顧客企業の製品を市場投入する際に利 用する販売ライセンスがある。 * 投資プログラム *Kudan Deep Tech Investment Program *Deep Tech(深層技術)領域への投資・事業提携を推進する
人工知覚事業と並行し、コンピュータサイエンスやバイオサイエンスなどのDeep Tech企業への投資を推進し、Deep Tech企業群をグローバルで統括する事業持株会社となることを目指す
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2017/05/16 に公開
紹介動画4 *TEDKudanSLAM*
紹介動画5 *オーガニック音楽KudanSLAM*
紹介動画6 *ロボットとかKudanSLAM*
紹介動画7 *KudanSLAM*
紹介動画8 *KudanSLAM
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顧客層
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天才が数人いれば開発できる *社長大野氏(49)
* ARエンジンとしては、ほかにもWikitudeやVuforia、Metaioがある。このうちVuforiaはPTCに、Metaioは2015年5月にアップルに買収されている。Metaioはどちらかと言えばデバイス側の特許を多く持っていたスタートアップというのが大野CEOの見立て。また、Metaioは広く使われていたが、例えばイケアなどでは今はKudanARによるMetaioリプレースのプロジェクトが走っていたりするという。 大野CEOは東京のアクセンチュアで1993年に経営コンサルとしてキャリアをスタートし、バンコク、シリコンバレー、ニューヨーク、アムステルダム、パリ、ベルリン、ロンドンなどプロジェクト単位で各地に住んだ後、2001年にロンドンでゲーム開発向けコンパイラーのベンチャー企業に誘われて参画。事業開発のディレクターとしてプレステやセガサターン向けで日本企業へ販売したほか、エレクトロニック・アーツとの関係構築も担当した。最終的にPS3用コンパイラーをソニーへ売却したことなどでキャピタルゲインを得て、これを元手としてKudanを創業している。 自己資金で創業したKudanだが、2015年には外部のエンジェル投資家から約1.5億円を集め、今回追加で2億円ということでそれなりに資金を調達している。ただ、かつてコンパイラー開発をビジネスサイドから見てきた大野CEOは「VCは避けたかったですね」とも話す。「ハードウェア開発でもないし、B2Cでもないので数百億円も要りません。天才が何人かいればいいんです。エンジン開発は人をたくさん入れても品質が良くなったり、開発が速く進んだりもしません」。Magic Leapを始めとする最近のAR関連スタートアップの大型調達の加熱っぷりには、ちょっと冷ややかだ。 現在、Kudanの日本法人には4名、イギリス法人に7名が在籍している。開発はほぼ全てイギリス・ブリストルで行っている。ブリストルはロンドンから数時間という、東京から見た静岡くらいの距離感にあって、名門のブリストル大学や防衛省があるほかクレイ・アニメーションで有名なアードマン・アニメーションズがあったりするそうだ。・事業提携を推進する