インフォテリア3853

2013/12/13;
投資の成果表れ収穫期入り、ビッグデータ関連株
XML(拡張可能マーク付け言語)をベースとしたソフト開発を手掛けるインフォテリア<3853.T>は開発などの投資の成果が表れ、収穫期入りしつつある。株価は11月発表の決算を受けて上昇後、25日移動平均線付近まで調整が進んできた。新興市場ではビッグデータのテーマ性も備えた中・小型のIT関連株が折に触れ買われており、その流れでも物色が向かいそう。再評価の場面が近そうだ。 データ連携ソフト「アステリア」シリーズと、スマートフォン(多機能携帯電話)コンテンツ配信・共有アプリ「Handbook」が主要収益源。「アステリア」シリーズは機能を向上した最新版を開発した成果が表面化。米アマゾンのビッグデータ関連サービスに対応するなどの利便性が評価されて販売が好調だ。「Handbook」はもともとスマホのビジネス系アプリでは草分け的存在で、ここにきてスマホを業務に活用する流れが本格化してきたことが販売の追い風となっている。一般企業のみならず教育機関の採用例も増えてきている。ビッグデータビジネスでは、増殖する企業内データを「アステリア」で更新、整理し、「Handbook」でそのデータを活用するという流れで同社製品が役立っているようだ。  新機能開発や営業活動への費用負担から例年第1四半期(4-6月)は赤字が先行したが、14年3月期では製品販売の伸びでマイナスを吸収、創業来初の黒字だった。以後もライセンス収益を積み上げ、直近の13年9月中間期(4-9月)決算で連結経常利益は前年同期比6.9倍の1億3100万円となった。海外展開の動向など不透明要因を踏まえて通期予想は非開示ながら、中国に加えて米国展開も進み、心配は不要。通期の経常利益は13年3月期の8800万円(12年3月期は単体決算のため比較なし)に対し、大幅増益となりそうだ