任天堂3期連続営業赤字

2014/01/17

任天堂がネガティブ・サプライズ 
黒字予想から一転赤字転落。大幅減配。

17日、任天堂 <7974> が14年3月期の連結営業損益を従来予想の1000億円の黒字→350億円の赤字(前期は364億円の赤字)に下方修正し、一転して赤字見通しとなった。営業損益は1350億円と巨額の減額幅となった。

 据え置き型ゲーム機「Wii U」と携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」がハード、ソフトともに不振で、販売台数・本数が計画を大きく下回ることが主因。 特に、「Wii U」はハードの販売計画を900万台→280万台(68.9%減)、ソフトを3800万本→1900万本(50%減)に大幅下方修正し、不振が際立った。「ニンテンドー3DS」の販売計画もハードを1800万台→1350万台(25%減)、ソフトを8000万本→6600万本(17.5%減)に下方修正した。

 それに伴い、連結売上高を従来予想の9200億円→5900億円に35.9%(金額で3300億円)下方修正したことが営業赤字につながった。 業績悪化に伴い、期末一括配当を従来計画の260円→100円(前期は100円)に大幅減額修正した。 

ありすとてれす
忘れられない成功体験。泥船船長摘出課題も、創業者逝去で苦難の航海。
                    

  • 任天堂、社長進退を問う声も 年末商戦振るわず苦戦
  •  3期連続の営業赤字の見通しとなった任天堂。昨年春から不振が続いていたが、「ゲームは年末商戦で決まる」と望みをつないでいた。ただ、ゲーム機本体だけでなく、収益性の高いゲームソフトも不振の“打つ手なし”の状況。今期の営業利益1000億円を公約に掲げた岩田聡社長は続投の意向を表明したが、株主からは進退を問う声が大きくなりそうだ。

  •  「円安になったのに利益が出せていないことは重く受け止める」。大阪市内で17日に会見した岩田社長は、そう厳しい状況を説明した。

  •  任天堂は、海外売上高が7割超の輸出偏重の収益構造で、円高是正が収益改善に大きく貢献するはずだった。しかし海外の不振が想定を上回り、逆に輸入に頼る原材料調達がコスト高となった。 さらに、事態を悪化させたのはゲームソフトの販売不振だ。ゲームは赤字覚悟で本体を販売し、ソフトの売り上げで利益を回収するビジネスモデルだが、本体販売が伸び悩む据え置き型ゲーム機「Wii U(ウィー・ユー)」だけでなく、国内を中心に普及が進む「ニンテンドー3DS」でもソフト販売が低迷した。
  •  本体、ソフトともに販売不振の手詰まり状況だが、岩田社長は「結果は深刻だが、まだ困っていない。やるべきことがはっきりしている」と説明。営業利益1000億円の公約も、「(公約は)目標達成に向け最善の努力をしたいとの意味だ」と述べ、辞任を否定した。

  •  岩田社長は、任天堂向けゲームソフト開発のハル研究所のプログラマーとして活躍。経営危機に陥った同社社長に就任して再建を果たした。その経営手腕が山内溥(ひろし)前社長の目にとまり、2000年に任天堂取締役に迎えられ、その2年後に社長に抜擢(ばってき)された。就任から12年目を迎えるが、「昨年6月に役員の世代交代をしたばかりだ」と経営陣の交代も否定した。
  •  岩田社長は30日に今後の経営戦略を発表する予定だが、抜本改革がなければ傷口がますます広がりそうだ。

  • 数千億の超大赤字だけど、 リストラ、撤退と事業転換で今後は上向きますって決算内容ならまだマシだよ。赤字数百億で今後の見通しもよくありません。 具体的な改善策も何もありませんって内容だからな。

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    ・バーチャルボーイ2を出すしかない


    株価はV字回復期待が吹き飛んだわけだし4桁回帰も普通に有り得る

    営業赤字350億円自体は額が知れている。コミットメントで営業利益1000億円だとか言わず、「通期で営業黒字目標だが、年末商戦次第では赤字になることもあれば1000億円まで行く可能性もゼロではない。元々ゲームの世界はそれだけ収益の不確実性が大きいもの。」程度に言っておけばよかったのでは?? 軽率な発言のせいで必要以上に売られる可能性が高くなっているのだから、やはり社長の責任は重いよ。
    スマホにソフトを提供すればキャラクターなどの無形資産価値の含みが顕在化して株価が上昇するだろうが、株を持っている外資が高く売るための罠だろう。高く買った外資は必死で圧力をかけてくるだろうし、逆に株価が売られ過ぎれば買収の標的となり、買収されれば容赦ないコスト削減と結局はスマホへのソフト提供を強いられ、任天堂の存在価値は無くなってしまうかもね。今はそこまで心配しないといけない状況でしょ、多分。株価対策が結構重要な局面になってくるだろうよ。
    まあ、どっちにしろ当面は収益では無く資産価値で評価される



    客観的にこの会社を見ると、 

    ・三期連続営業赤字で、(営業CFも恐らく膨大なマイナス)・事業が好転する見込みが全く無く、・配当利回りが1%未満で、・利益剰余金を食いつぶすだけの、・PBR1.5超の割高株で、 ・輸出企業なのに円安でも全く利益が出ず、・にも関わらず経営陣は何ら責任を取らない 

    という素敵な企業