2013/12/18;日経産業新聞での掲載記事 (2013年12月18日)
アップルのスマホ向け新技術 iビーコン 販促で注目
GPS電波届かなくても位置特定
対応機器開発 急ピッチ
米アップルが提案する、スマートフォン(スマホ)に向けた新たな位置情報サービス「iビーコン」に注目が集まっている。全地球測位システム(GPS)の電波が届かない屋内でも、近距離無線「ブルートゥース」を使うことで、場所に特化した情報や割引クーポンなどをスマホに配信できる。店舗への来店を促す手法や、新たなマーケティングに応用する動きが広がりそうだ。
アップルは先週、米国内の直営店「アップルストア」254店で、iビーコンによる位置情報サービスを開始した。店舗内に、ブルートゥースの無線を発信する「iビーコン発信機」を複数台設置。アップルのスマホ「iPhone(アイフォーン)」の最新機種などを持つ利用者が発信機から半径数メートル以内に近づくと、場所に応じたアプリ(応用ソフト)が自動的に起動し、端末の新製品情報など、利用者にとって有用な情報が画面に表示される仕組みだ。(中略)
この仕組みを使えば、商店やレストランなどが、近くにいる想定顧客に割引クーポンを配信するシステムなどが容易に実現できる。大規模ショッピングセンターに複数のiビーコン発信機を設置すれば、来店客の店舗内での動きを捕捉して陳列手法の改善に生かす、といったことも可能だ。
来店客のスマホなどに割引クーポンを付与する仕組みは、ネットと実店舗を連携させる集客手法「O2O(オンライン・ツー・オフライン)」として普及が進んでいる。そのなかでアップルのサービスが注目されているのは、iビーコンが位置確認にブルートゥースを使うためだ。ポケットやバッグに入れたままでも通信できるなど、非接触ICカードを使った仕組みよりも使い勝手がよい。「iビーコン発信機」が1000円程度と低コストで実現される見込みで、店舗側のシステム導入コストが抑えられるメリットもある。(中略)
iビーコン発信機が小売店や量販店などに大量設置される将来を見越し、送受信モジュールの提供を狙う企業もある。
アプリックスIPホールディングスはiビーコン発信機に向けたBLEの送受信モジュールを開発、小売店などに向け提供を開始した。郡山龍代表取締役は「これまでに200社以上から問い合わせが来ている。特にファッション業界からの関心が高い」と期待を寄せる。既に、量販店などへの納入準備を進めているようだ。(中略)
期待を集めるiビーコンだが課題もある。iビーコン発信機のなりすましなどにより「来店せずに来店客向けク-ポンを取得する」といった不正利用を招きかねない。今後iビーコン発信機のセキュリティー認証の仕組みなどが重要になりそうだ。
(日経産業新聞より抜粋)
2013/12/06; 今日も連続でS高。昨日手持ち株の半数を売却しましたが、取りこぼし感はありません。得体の知れない材料でどこまでロマンが膨らむか、残りの半分はトコトンお付き合いしようと思っています。
|